ノートパソコン

ノートパソコン

ノートパソコンではビデオチップがオンボード実装されているか統合グラフィック機能を用いている製品が一般的であり、ビデオカードの増設は基本的に不可能である。
miniAGPをはじめ、NVIDIAのMXMやATI TechnologiesのAXIOMといった拡張インターフェース規格が策定されているが、これらはPCの製造メーカーが複数ラインナップを揃えやすくすることを目的とした規格であり、エンドユーザーのアップグレード手段として意図されているものではない。
この為、対応製品はほぼ出回っておらず、構造もユーザーによる交換を前提としていないことが多い。
なお、マルチディスプレイ機能を提供する為のPCカード接続タイプやUSB接続タイプのグラフィックアダプタが一部で提供されている。

オンボード

オンボード

マザーボードが持つグラフィックス機能を総括してオンボードグラフィックまたはオンボードビデオと呼ぶことが多い。
これは、単体のグラフィックチップをマザーボードの基板に直接実装したものと、統合チップセットのグラフィックス機能を利用したものに大別される。
基板に実装するタイプは高性能ノートパソコンやサーバ向マザーボードで用いられる。
統合チップセットの登場以前は低価格機のグラフィックス機能はこのタイプを用いたものが多く、「オンボード」という呼称はこの形態に由来する。
統合チップセットは99年に発表されたIntel 810以降、安価かつ省スペース性に優れるため急速に普及し、PCグラフィックス機能の主流となっている。
多くのユーザーが一般的な用途で求める程度の性能に留まるため、高負荷な3D描画能力を求められる用途には向いていない。

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